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ドラム初心者が知っておくべき知識とは?基本を徹底解説

ドラム初心者が知っておくべき知識とは?基本を徹底解説

「ドラムを叩けるようになりたい」「ドラムを始めてみたいけど何から始めたらよいかわからない」「ドラムを始めるには何が必要なのか知りたい」と考えている方は多いのではないでしょうか?

楽器に挑戦したいと考える人は多く、最近ではドラムを始めたい方も増えてきています。ところが、いざ始めようと思っても何から始めたらいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?独学で練習して叩けるようになるのか、習いに行った方がよいのか迷っている方も多いでしょう。

本記事では、ドラム初心者が知っておくべき知識と始めるにあたっての準備、上達するためのコツや基本の練習方法、独学とドラム教室を比較してメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

ドラムを始めたい方への参考となれば嬉しいです。

目次

ドラム初心者がまず知っておくべき4つのこと

ドラムを始めたいと思ってるけど、何から始めたらよいかわからない方は多いのではないでしょうか?「大きくて持ち運びも難しそうだし、練習場所はどう確保したらよいのだろう?」

独学でも可能なのか、プロに教えてもらう方法はあるのかなど、何もわからずに一人で悩んでしまうこともあると思います。

ギターやピアノなどはなんとなく用意するものが想像しやすいですが、ドラムを始めるには何を用意すべきなのかわからない方は比較的多いです。

いざ学び始めたときに困ってしまわないように、ドラムを始める前に知っておくべきことを以下で詳しく説明していくので、4つのことを理解しておきましょう。

  • ドラムの名称
  • 楽譜の読み方
  • 練習場所の確保
  • 用意するもの

ドラムの名称

ドラムは主に、複数の大小さまざまな音の異なるドラムとシンバルに分かれていて、すべて合わせてドラムセットと呼んでいます。それぞれには名称がついているので、覚えておきましょう。

まずはドラム3点と呼ばれるハイハット・スネア・バスドラム。これらは基本的に叩く頻度が多くなります。主にフットペダルを踏んで演奏するのがバスドラムです。

スネアドラムはよく左手を使って叩きます。ハイハットは主に右手で叩き、左足で閉じたり閉めたりして使う2枚セットのシンバルです。

続いて、クラッシュシンバルは左右に2つ同じものがついており、1番大きな音が鳴ります。

ハイタム・ロータム・フロアタムは音の高さから名前がついていて、ドラムのソロで使うことが多く、曲のアクセントでも使われます。ライドシンバルは音の雰囲気に変化をつけるときにハイハットの代わりに使われることが多いです。

一気に覚えるのは大変なので、実際に練習で触り始めたときに、特徴をあたまに入れながら少しずつ覚えていきましょう。

楽譜の読み方

実際に楽曲の練習を始めていくときには楽譜を見ながら行っていくので、楽譜の読み方の基本も覚えておきましょう。

ドラムの楽譜は5本の線が引かれた上に、●と×の音符で表されます。一度にすべての音符を覚えるのは大変なので、使うことの多いドラム3点から覚えます。

少し慣れてきたらクラッシュシンバルも覚えていきましょう。その他のタムやシンバルは練習していくうちに徐々に覚えていく流れでもよいので、まずは基本のドラム3点から覚えます。

各パーツの表記をしっかり頭に入れましょう。簡単にいうと、ドラムセットの中で高い音が出るものから順に五線の上の方から書いてあるということです。楽譜が読めるようになると、ドラムの楽しさがさらに広がっていきます!

練習場所の確保

ドラムを始めるときに困ってしまうことの1つに練習場所があげられます。ギターなどと違い、簡単に持ち運べるものではないため、ドラムを始めようと思っているならば先に練習場所を決めておく必要があります。

練習場所にする候補としてはいくつかあるので、例としてあげておきます。

まずは自宅で電子ドラム、練習パッドなどを購入して練習する方法です。自宅にドラムがあれば自分のスケジュールに合わせていつでも練習できるので上達も早くなります。

ただ、場所を取ってしまうので広いスペースが確保できない場合は難しいでしょう。また、打楽器は音が大きいので近隣に迷惑のかからない配慮が必要です。

続いて音楽スタジオです。ドラムの練習場所としては定番で、ドラムが備えられており楽器のレンタル料もかからずに利用できるので、音を気にせずに思いっきり叩く練習ができます。施設の利用料が1時間につき500円〜1,000円ほどかかる場合が多いです。

最後はドラム教室に通う方法です。こちらも定番で、思いっきりドラムを叩ける最適な環境が整っていますし、なによりも講師に基礎から教えてもらえるので上達も早いです。

ただ、練習量が決まってしまうことや、レッスン料が高額になることを考えると、長く続けることが負担になってしまう可能性があります。

用意するもの

始めに用意した方がよいのがスティックです。スティックがあればすぐにでも自宅で練習する方法もありますし、音楽スタジオで実際に試してみることもできます。

他にも演奏するために必要なアイテムを用意します。スティックを振る練習をするために便利な練習パッドや、生ドラムの代わりに電子ドラムを用意できれば自宅での練習も可能です。

また、メトロノームも必需品です。ドラムはライブなどでリズム取りとしての大切な役割があるため、リズム感を培うためにメトロノームでの練習は欠かせません。

ご自分のライフスタイルや、どの程度のレベルまでできるようになりたいのか、目標に合わせて必要なものを選ぶとよいでしょう。

ドラム初心者が準備すべき5つのアイテム

ここまでドラムを始める前に知っておくべきことをお話ししました。本格的に練習を始めるときに基礎知識を理解しておくだけでもスムーズに練習に取り組めるので、少しずつ準備を進めていきます。

続いて、ドラムの上達のためには欠かせないアイテムがいくつかあり、練習をするときには必ずといってよいほど必要になってくるので、練習を開始する前に以下の5つのアイテムを準備しておくと安心です。

  • スティック
  • ドラムセット
  • キックペダル
  • 練習パッド
  • メトロノーム

始めは手ごろな価格のものでも十分なので、実際にお店などで手に取ってみて、自分に合う気に入ったものを選ぶとよいでしょう。それぞれのアイテムを一つずつ説明していくので、購入するときの参考にしてみてください。

スティック

まず必要なのがドラムスティックです。消耗品なので、演奏していると削れてきたり折れてしまうこともあるので予備で何本か用意しておくと安心です。

スティックによって使い心地に違いがあり、素材や重さ、長さなどさまざま種類がありますが、いろいろ試して自分の手に合ったもの選ぶとよいでしょう。

また、チップ(スティックの先)の材質にはウッドチップとナイロンチップがあり、形の違いでも音の出かたや耐久力が変わってきます。スティックの材質は主にヒッコリー・メイプル・オークの3種類あり、始めはちょうどよい硬さで人気のあるヒッコリーがおすすめです。

スティックのタイプ長さ(ミリメートル)太さ(ミリメートル)推奨ジャンル音の大きさ重さ
7A350~41013~14ポップス・バラード小さめ軽め
5A390~41014~15オールジャンル普通普通
5B390~44014.5~ロック・メタル大きい重め
チップの形状説明向いているジャンル
丸形先端が丸いタイプ。どんな角度で叩いてもベッドやシンバルの打面への接地面が一定になるため、音粒がそろいやすいが、音量は小さめ。ロック・バラードなど オールジャンル
卵形音のバラつきも少なく、音量も出しやすいです。また、涙型同様表情もつけやすいです。オールジャンル
樽形少し四角い形になっています。丸型よりも音量が出やすくなっているので、バラつきにくさと音量の両方が欲しいときに使われます。ロック・メタルなど
涙型(ティアドロップ型)先端に向かって卵型よりもするどくなっているため表現力が高く、表情豊かなドラム演奏に向いています。ジャズなど
円錐型角度によって接地面積が大きく変わります。叩く際の角度でかなり大きく音を変化させることが可能なので表現力も高いですが、初心者にはコントロールが難しいです。ジャズ、バラード

ドラムセット

ドラムを始めたらまず必要なのがドラム本体です。

自宅にドラムセットを置くとなると広いスペースが必要になりますし、大きな音がなることを考えるとなかなか現実的ではありません。

音楽スタジオやドラム教室に行けばドラムが備えつけられているので、基本は無料でレンタルできます。ただ、練習量が限られてしまったり、好きなタイミングで練習ができない可能性もあります。

そこで、練習量を増やすために電子ドラムを購入して自宅で練習する方法もあります。ヘッドフォンをして演奏できるので、比較的音も気になりません。叩く音や振動だけを考慮して場所を選べば、自宅での練習も可能になります。

音量がおさえられるといっても、叩く音や振動は少なからず発生してしまうので、マンションやアパートなど集合住宅に住んでいる場合は注意が必要です。また、どうしても場所を取ってしまうのでドラムの置き場所をを前もって考えておく必要があります。

キックペダル

演奏の重要な役割を果たしている、バスドラムを鳴らす道具がキックペダル(フットペダル)です。

手にスティックを持って演奏するのに対し、足はキックペダルで演奏します。バネの張り具合や足をのせるフットボードの角度などを細かく調整でき、いろいろな種類やパーツがあります。


キックペダルもスティックと同じように、ものによって踏み心地は変わるので、自分専用のものを用意しておくといつでも同じ感覚で演奏できるので安心です。店頭で試せるところも多いので、自分に合う気に入ったものを選ぶとよいでしょう。

キックの仕方も演奏に大きな影響を与えるため、踏み込む強さの練習のためにもマイペダルを持っておくと日々の練習に役立ちます。

練習パッド

ドラムを始めたらまずスティックを振ることから始めます。ストロークやリズムの練習に適しているのが練習パッドです。

打面はゴム製などの素材で作られており、スティックの跳ね返り(リバウンド)や音を確かめながら練習できます。ドラムセットが用意できない環境でもトレーニング可能になるので持っておくと便利です。

消音効果もあり、自宅での使用も騒音や振動の心配がありません。ドラムの叩き方を安定させるための練習に役立つため、リズム感覚を養うこともできます。大きさや形などさまざまな種類があり、スタンドつきもあります。自分のライフスタイルや目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

また、バスドラムの練習用パッドもあり、キックを練習したい場合にも役立ちます。

メトロノーム

リズム感を養うために練習で欠かせないのがメトロノームです。ドラムを叩ければよいわけではなく、ライブなどではメンバーはドラムに合わせて演奏するため、ドラムはリズム楽器としての大切な役割もあります。

自分の叩く早さが早すぎたり、もたついたりしていることに気づくので、曲の速さに合わせて正確に叩くためには、メトロノームは日々のドラム練習での必需品です。

メトロノームには振り子式・電子式・アプリの3つの種類がありますが、ドラムの練習には電子式がおすすめです。

音量調節ができたり、クリップ式やイヤホン式などはより耳元に近いところでテンポ音を聞くこともできるので、周りの音に埋もれることなくしっかりとテンポ音を聞き取ることができます。

また、狭いスペースでも使いやすいため、持ち運びにも便利です。楽器屋さんで手に入れることができ、アプリ式は無料でインストールできるので、用意しておくと便利です。

ドラム初心者が練習を始める前におさえておくべき3つのポイント

ドラム初心者が練習を始める前に押さえておくべき3つのポイント

ドラムの練習を始める準備が整ったら、早速ドラムを叩いていきます。練習に取りかかる前におさえておきたいポイントは3つあります。

  • スティックの扱い方
  • 座り方
  • キックペダルのフォーム

実際に練習に入る前におさえておくことで基礎からしっかりと身につくので、始めから気をつけて練習すると自然と身体で覚えることができるので、基本から大切に学んでいきましょう。

3つのポイントを以下で詳しく説明していくので、実際に身体を使って覚えていきましょう。

スティックの扱い方

まずはドラムスティックの各部の名称と持ち方から覚えておきましょう。持つ部分はスティックを3等分して、おしりの方にあたるところです。

持ち方は、グリップを人差し指の第1関節と親指の腹でつまむように持ち、残りの指もスティックに添えて握ります。握り込まず落とさない程度の力で軽く握るようにし、つまんだ部分を支点にして降るイメージです。両手に持って、手の甲が上になるように構えます。

初心者の方に多いのが、スティックを握る手に力が入ってしまい長く叩いていると手が疲れてしまうことです。力を入れるのは親指と人差し指だけで、あとの指は軽く添えるだけにして脱力し、長時間叩いても疲れないようにしましょう。

座り方

ドラムは手のみではなく足も使う楽器なため、叩くときの座る姿勢も大切です。まずは椅子の少し前側を目安に座り、座った状態でつま先を立て、床に対して太ももが平行になって入ればOKです。

ずっしりと深く椅子に腰かけることで身体の重心が真ん中にくるようになり、常に身体を安定させて演奏できるようになります。

座るときの姿勢が前に傾くと、足に体重がかかってしまい、バスドラムやハイハットのペダルが踏みづらくなってしまいます。必要以上にペダルを強く踏むことになるため、思い通りの音色になりません。

肘は力を抜き、高すぎたり低すぎたりしないように自然な高さに保てるように気をつけます。また、腕全体を使ってスティックを振ることで迫力のある音を出しやすくなり、一部の関節に疲労が集中するのを防げるため、筋肉痛や腱鞘炎になるリスクを減らすことができます。

キックペダルのフォーム

続いて、キックペダルの踏み方も重要で、キックペダルはただ踏むだけではなくさまざまな方法があります。まずは基本として習得したいのが、かかとをペダルから浮かせて母指球で踏む『ヒールアップ奏法』と、かかとまでをペダルにつけて踏む『ヒールダウン奏法』の2種類です。

どちらもできるようになっておくと、バスドラムのコントロールがしやすく、その他のフォームの習得もスムーズに行えるでしょう。また、ヒールアップ奏法には「クローズド奏法」と「オープン奏法」の2種類があります。

クローズド奏法は打面にペダルのビーター(バスドラムを叩く部分)を押しつける奏法で、音量が大きく出るための主にロック系に適した踏み方です。オープン奏法は打面にペダルのビーターがあたったらすぐに離す奏法で、クローズド奏法に比べタイトな音が出るのが特徴になります。

ドラマー初心者のための基礎練習

ここまではドラムの練習を本格的に始める前の基本を紹介してきました。続いては実際にドラムを叩く練習を行っていきましょう。最短で上達するためには、変な癖をつけないためにも正しい基礎を身体で覚えることが大切です。スティックの持ち方や腕の振り方、演奏するときの姿勢などを正しく身につけるために大切な基礎練習を紹介していきます。

基礎練習を甘く考えずに毎日続けることが上達への近道です。自宅での空き時間などにできる練習がほとんどなので、ぜひ楽しみながら練習していきましょう。

コントロール

リズムを保ちながら最後まで安定した演奏をするには、スティックを上手くコントロールする必要があります。正しいリズム感を身につけることも重要なので、まずはメトロノームに合わせて片手ずつ叩く練習から始めるとよいでしょう。合わせてスティックの持ち方・構え方・叩き方も正しく行えているかをチェックします。

スティックのコントロール練習によく使われるのが、練習パッドや少し厚めの雑誌などを代用して叩く方法です。練習パッドは基本的に打面がゴムでできていて実際の叩き心地と少し違いますが、雑誌を使うと硬さを調節でき、タムやフロアタムと同じような感覚で叩くことができるので効率的です。

また、ドラムセットがすぐに用意できない場合でも広いスペースを必要とせず、経費をかけずに練習できるので、日々の練習におすすめの方法です。

スネアやシンバル、タムは叩く場所によって音色が変わります。安定した音色にするためには毎回同じ位置に叩く必要があるため、スティックを当てないように寸止めする練習をすれば、コントロール力アップを期待できます。

ストローク

ストロークとはスティックを振ることを指しています。スティックのコントロールが上手くできるようになってきたら、次は4つのストロークの4分音符・8分音符・3連符・16分音符のそれぞれのテンポでスティックを動かす練習に入ります。

フルストローク(大きい音)高い位置からスティックを振り下ろし、打面に当ててから再度高い位置まで戻す。
ダウンストローク(大きい音)高い位置からスティックを振り下ろし、打面に当ててから打面に近いところで止める。
アップストローク(小さい音)打面の低い位置からスティックを当て、手を高い位置に戻す。
タップストローク(小さい音)打面の低い位置からスティックを当て、低い位置で止める。

スティックを振るときに力が入ってしまいがちですが、手や腕には力を入れず、脱力した状態を意識します。このときも、メトロノームに合わせてドラムを叩くことで、正しいリズム感をしっかりと身につけていきましょう。4つのストロークを身につけることで音量のコントロールもしやすくなります。

チェンジアップ&ダウン

続いて、いろいろな音符に慣れていくためにおすすめの練習方法が、チェンジアップ&ダウンです。チェンジアップとは音符数をどんどん増やす叩き方、チェンジダウンとは音符数を減らしていく叩き方になります。

同じ曲の中で、ストロークの項目で練習した4分音符・8分音符・3連符・16分音符など、叩く数を増やしたり減らしたりを、1小節ずつテンポを変えながら連続して叩いていく練習です。

いろいろな音符に対応できるようになり、それぞれの音符に合った叩き方も身につけることができます。同じテンポを連続して叩けるようになったら、途中でテンポが変わっても普段から安定したリズム感で叩く練習をしていれば、リズムが保てるようになります。

8ビート

安定したリズムが刻めるようになったら、まずは基本中の基本である8(エイト)ビートから習得するのがおすすめです。ドラム3点(ハイハット・スネア・バスドラム)を使います。また、ドラムがなくても自分の太ももを叩く方法で自宅でも気軽に練習可能です。

まずは右手だけ「1、2、3、4」と同じスピードで均等に8回叩きます。最初はゆったりと安定したリズムを意識しましょう。

そこに「2、4」のタイミングで左手を加えて叩きます。それができるようになったら「1、3」で右足を入れます。

ドラムの初心者が最初に教わりやすい音符の並びで、他のリズムパターンにも応用しやすく、バラードからロックまで現代の日本でも人気な幅広い楽曲で用いられることが多いです。

まずは8ビートから習得していくと、さまざまなアレンジもきくようになるので、最初にしっかり覚えておくと、今後の学習がスムーズに進めやすいです。基本の8ビートができるようになったら、バスドラムを踏むタイミングが変わる別のパターンの練習もしていきます。

8ビート以外の基本ビート練習

他にも、基本となるビートのパターンには定番の8ビートの他にもあります。8ビートができるようになってきたら、次は2ビートや4ビート、頭打ち・裏打ちや16ビートなど、他のビートも基本として覚えておきましょう。

どのビートも始めはゆっくりなテンポで「いち、に、さん、し」と声に出しながらリズムを刻んで、確実に叩いていきます。

慣れてきたらバスドラムを叩く位置が変わる別のパターンを練習するなど、どんなパターンでも応用がきくように練習します。

4ビート

8ビートでは1小節に8回ハイハットを叩きましたが、4ビートは8ビートの半分の1小節に4回ハイハットが入ることになります。スネア・バスドラムは8ビートと同じです。

叩く回数が半分になるため簡単なイメージがありますが、逆に難易度が上がります。テンポが変わると手と足のリズムが合わせづらくなるので、やってみると少し難しく感じるかもしれません。

  1. 右手のハイハットのうち奇数の部分(1・3・5・7)だけを叩きます。
  2. 右手の3・7回目のときに左手のスネアを加えます。
  3. 1・5・6のときにバスドラムを踏みます。

テンポが速くなりやすいので、右手は常に同じスピードで定に振り下ろすよう気をつけます。同じく始めはゆっくりと確実に練習していきましょう。慣れてきたらバスドラムが違うバージョンも練習してみてください。

頭打ち

頭打ちは、文字どおりスネアドラムを1泊目から表拍子(頭の拍)で叩くリズムパターンのことです。ちなみに「あたま」とは最初・出だしなどを意味する用語です。

小節の頭(1・3・5・7)の奇数部分に1拍ずつスネアが入ります。曲の途中でサビやイントロだけ、盛り上がりや曲の終わりに頭打ちパターンが使われることがあります。

  1. 右手でハイハットを8回叩きます。
  2. 奇数部分(1・3・5・7)で左手スネアを叩きます。
  3. 6、8回目にバスドラムを加えます

ポップスから激しいロックまで幅広く使用され、曲が持つ明るさやポジティブな雰囲気を引き立てるビートです。同じく始めはゆっくり、それぞれのタイミングがズレないようにしっかりと練習してみてください。

裏打ち

裏打ちは、小節の裏(2・4・6・8)の偶数部分にハイハットが入るリズムパターンのことです。手足の動きがバラバラになるので合わせづらいかもしれませんが、ゆっくりと練習していくことがコツです。

  1. 右手はハイハットのうち、偶数の部分(2・4・6・8)のところだけ叩きます。
  2. 3・7回目のときに左手でスネアを叩きます。
  3. 奇数の部分(1・3・5・7)でバスドラムを踏みます。

裏打ちは日本人によく好まれるリズムパターンで、裏打ちの曲は縦ノリといわれることが多いです。リズムに合わせて飛び跳ねたくなるようなJ-POPにはよく使われているノリの曲が多いので、好きな方はしっかりと練習してマスターしましょう。この他にもいろいろなパターンがあるので、挑戦して幅広いリズムに対応できる力をつけていってください。

16ビート

16ビートは1小節に16回のハイハットが入り、両手で交互に叩きます。8ビートより細かく、手数の多い16部音符が基本でタイミングが少し難しいため、まずはバスドラム抜きで手だけで練習するなど工夫してみましょう。

  1. 右手をスタートとして両手で交互にハイハットを16回叩きます。
  2. 5回目と13回目のときにハイハットを叩いていた右手の部分をスネアに変更します。

8ビートやその他のリズムと叩く際に大切なポイントは同じく、焦らず始めはゆっくりと確実に、繰り返し練習します。ハイハットとバスドラムが重なるタイミングがぴったり合っているかなどをチェックしながら、基本の姿勢やスティックの持ち方・叩き方を確認して快適に演奏できるように慣れていきましょう。

ドラム初心者は独学でOK?教室に通うべき?

ドラムの叩き方や練習方法などの基礎は独学で学んできたけれど、このまま独学で上達ができるのか、それともドラム教室に通う方がよいのか、今はYouTubeなどでも動画がたくさんあって、なにを参考にしたらよいか迷ってしまいますよね。

どちらが自分に合っているのかは、どの程度までできるようになりたいのか、なにを優先するかで選ぶと無理せずに長く続けることができます。技術力アップのためにはどうやって練習を積み重ねていくのがよいのか、どんな方法なら楽しく練習を続けられるのかを見つけるために、まずは情報収集しておきましょう。

独学かドラム教室利用が一般的ですが、どちらの方法が自分に合っているかを判断するために、まずはそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

独学のメリット

ドラムは独学でも上達が可能です。ドラムを独学で練習するメリットとしては、費用をおさえられること、自分の好きなタイミングで練習できることなどがあげられます。ドラムを独学する場合、近くの音楽スタジオで個人練習の予約をすれば、ドラムセットはスタジオに用意されているため、最低限スティックがあれば利用可能です。

音楽スタジオでは楽器のレンタル料はかからず、個人練習の利用であればスタジオの利用料は1時間600円程度です。また、スティックは1,000円前後で購入可能なため、費用は必要最低限におさえることが可能です。

教則本やインターネットで練習方法を調べたり、今はYouTubeのドラムレッスン動画も参考になるものが多いため、効率よく練習できます。

また、電子ドラムや練習パッドを活用し、自宅で本格的な練習ができる環境が整ったことで、独学でも十分に上達可能になった大きな要因です。また、練習のタイミングを自分で決めることができるため、決まった時間やまとまった時間を持てない忙しい社会人でも、スキマ時間を有効活用すれば独学も可能です。

独学のデメリット

上記では独学でのメリットを紹介しました。デメリットとしては客観的に練習を見てもらう機会がないため、練習法や練習メニューが間違った方向へ進んでしまうことがあります。また、変な癖がついてしまい、モチベーションが維持しにくいことなどがあります。

例えば、プロのドラマーに教えてもらう機会がないため、スティックの握り方や叩き方・姿勢などを間違ったまま練習してしまい、なかなか上達できません。身体を痛めるリスクも高まります。また、一人だけで練習をしていると評価をしてもらう機会もないため、モチベーションが維持できず、練習がおろそかになってしまいがちです。

独学の場合、一度気が緩むと誰からも何もいわれないため、練習から遠ざかることが多々あります。そのままドラムを辞めてしまうことにならないためにも、モチベーション維持のための工夫が必要になるでしょう。

教室に通うメリット

ドラムを学びたい方がまず悩むことに、独学と教室利用があげられます。ドラム教室に通うことのメリットとして、プロから正しい技術・練習方法などを直接教えてもらえること、モチベーションの維持がしやすいこと、自分のレベルに合ったアドバイスをもらえるので最短で上達しやすいことなどがあります。

わからないことはその場ですぐ確認でき、今の自分に合った練習方法・練習メニューで効率よく練習が可能です。講師と目標を共有するとやる気につながり、誰かに見守られている状況でならばモチベーションも維持しやすいです。また、上手な方の生の演奏を身近で聴くことで学べる機会もあります。

明確な目標があり、最短で上達を目指したいのであれば教室に通うことをおすすめします。

教室に通うデメリット

上記ではドラム教室に通うメリットをお伝えしました。

教室に通うことのメリットはたくさんありますが、デメリットとしていくつかあげるとすると、レッスン費用が高額なこと、スケジュール管理が難しいことなどがあります。

教室に通うとなると、1時間3,000〜6,000円前後の費用がかかってくるので、気軽に始めるにはハードルが高いです。レッスンのスケジュールも決まっているので、忙しい方にとっては自分のスケジュールに合わせてレッスンを入れることが難しく、急に休んでしまった場合などの調整が必要になります。

また、楽しく続けるためには講師や教室選びも重要ですが、自分に合った講師や教室を見極めるのが難しいこともあります。教室に通う場合はいきなり入会するのではなく、無料体験などを上手く利用して、自分に合った教室選びをするとよいでしょう。

まとめ

ドラムを叩けるようになりたい、ドラムに挑戦してみたいと思ったときに、何から準備するべきか迷ってしまいますが、まずは最低限スティックがあれば叩く練習ができます。趣味で楽しみたいのかバンドで演奏できるようになりたいのか、自分の目標とゴールに合わせて必要なアイテムをそろえて、独学か教室に通うかも選ぶことができます。

とにかく安さを追求し、自分のペースでゆっくり習得したい方は独学、叶えたい目標があり時間効率を追求する方はドラム教室の利用が最適です。

もちろん、基本は独学で学んでいるがどうしてもわからないことが出てきて教室利用をする。教室通いで自分の練習方法や基礎を習得できたので独学に切り替えるなどでもよいでしょう。

ドラム教室へ通うことを考えている方は、まずは体験レッスンで講師との相性やレッスンの雰囲気をチェックしてから自分に合う教室かを判断します。ドラムを基礎から学び無理なく楽しく続けるために、自分に合ったアイテムや環境を整えて、ぜひドラム演奏を楽しんでみてください!

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この記事を書いた人

音楽教室やレッスンに関する情報を発信しています。実際の受講生の声も交えながら、各教室の特徴や強みを分かりやすく紹介します。音楽の世界への第一歩を、ここから踏み出しましょう。

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